Asian River Restoration Network (ARRN)

アジア諸国における河川再生に関する情報交換を目的とした組織として、2006年11月ARRNが設立されました。日本におけるARRNの活動は、日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)が担います。

Go to ARRN website

お問い合わせ先(JRRN事務局)


〒104-0033

東京都中央区新川1丁目17番24号

新川中央ビル7階

 (財)リバーフロント整備センター内

    
Tel: 03-6228-3860
Fax: 03-3523-0640
E-mail:info@a-rr.net


設立趣意
 河川は元来、治水、利水の対象のみならず、農業、漁業、物質輸送等、人々の生活基盤を支える資源の一つであり、人々は河川・水辺を中心に社会生活や生産活動を営んできました。しかし、高度経済成長期の人口増加と沿川の人口集中化は、流域の経済発展と引き替えに河川の浄化能力を損なう結果を招きました。それは汚濁の進行、河川環境や歴史・文化の損失の一因となり、近年では社会問題になっています。

 この様な時勢において、河川再生に関する事例、工法、経験、教訓などの貴重な情報を河川の再生に携わる多くの人々と交換し、より質の高い自然・社会環境の再生・保全の技術や仕組みを培うための開かれた組織として、「日本河川・流域再生ネットワーク(Japan River Restoration Network;JRRN)」が2006年11月に設立されました。

 「日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)」は、日本における河川再生に関する情報を共有できる組織として、会員間のコミュニティーを拡げながら、各地域に相応しい河川再生の技術や仕組みづくりの発展に寄与することを目指しています。

 また、国際的な河川再生に関する知識・技術情報の交換と人材交流を目的に設立された「アジア河川・流域再生ネットワーク(Asian River Restoration Network;ARRN)」の日本窓口も担います。JRRNは、このARRN設立の契機となった「第4回世界水フォーラム(2006年3月)」分科会での以下の6つの『提言』を活動の基本理念としています。

●河川の再生は、治水や利水と同じく、人類の存続に不可欠である。

●河川の管理は、変動と撹乱によって形成される「流域」を基本単位とする。

●アジア・モンスーン地域に相応しい河川再生の方法論を確立することが必要である。その際には、高い人口密度、頻発する水災害、豊かな水田などアジアの特徴を考慮する。

●アジアの歴史・文化的土壌として人間活動と自然との調和があり、長年の人間活動により形成された風土は、文化と同様に自然にとっても重要である。

●河川の再生は、多岐の学問分野と組織の力で成し遂げられる。それ故、河川再生に関る優れた事例や専門情報を、アジアの河川に関わる実務者・環境科学者・生態学者・水資源管理者そして市民で共有する仕組みが不可欠である。

●類似した自然・社会環境を保有するアジア・モンスーン地域として、河川再生の技術指針を構築することが緊急の課題である。

about

member

letter

figure1_concept

ARRN/JRRN設立までの経緯はこちら
ARRN規約(日本語仮訳版)はこちら

ビジョン(Vision)

 人々の出会いと誇りに支えられた良好な河川の保全・再生が創り出す、健全な水循環系及び歴史・文化と共存する地域社会の実現を目指します。


使命(Mission)

 日本を含むアジアにおける河川再生の担い手の出会いの広場(横断的な連携基盤)を構築します。


目標(Goals)

(1) 国内外の河川再生に関する優れた事例、知見、技術、人材、仕組み等の信頼度の高い情報を蓄積し、参加者で共有する仕組みを整備します。

(2) 信用と信頼を基本とした国内外関係組織とのパートナーシップを構築し、自立した組織となります。

(3) 河川再生を担う様々な人々(市民、実務者、行政関係者、学識者、企業等)が偏りなく参加し、それぞれが適切な役割分担のもと、河川再生に関わる新たな技術体系、事業、提言、秩序を創り出す場を提供します。


主な取組み(Actions)

 河川再生をテーマとした国際フォーラムやワークショップの開催、技術交流の支援等を行います。また、河川再生の関連情報をWebサイトやニューズレター等で紹介し、国内外で河川再生に取り組む人々の情報共有を推進します。さらに、ネットワークを通じた講師・専門家派遣等の支援をします。

■ネットワークの拡大
 河川再生に関心を持つ人々を増やします。また、これまで河川再生の中心的役割を担ってきた行政関係者や実務者のみならず、個人や市民団体、企業等が再生の取り組みに参画できる仕組みをつくります。

■情報の循環
 ネットワーク参加者が、河川再生に関する情報を提供し、それを必要とする人々に平等に行き渡らせ、受け取ることのできる仕組みをつくり、参加者の知識・技術の向上を図ります。また、ここで循環する情報を、体系整理して蓄積します。

■コミュニティの構築
 河川再生に関わる個人・組織が自由に交流できる人の繋がりを築きます。また人々が各々の立場でネットワークに関与し、協働して河川再生に取り組むことができる場を提供します。

■イベント企画・開催
 河川再生に関する意識が広く人々の間で醸成され、またその価値が再認識されるよう、多様なイベントを企画・開催します。また、この機会を通し、ネットワーク活動の活性化を図ります。

■アジアの国々・地域との連携
 ARRNの日本窓口として、中国、韓国をはじめとするアジアモンスーン地域との連携を深め、河川再生に関する情報や、各国のネットワーク運営に関する課題・解決策を相互に共有できる仕組みをつくります。

■信頼ある組織の確立
 使命の達成に向け、組織体制および財政基盤を強化し、社会的信用のある透明性の高いネットワークづくりを目指します。
figure2_vision

Newsletter(毎月発行)

NL

 JRRNでは、河川再生に関するトピックやJRRNの活動内容を紹介したニューズレターを月1回発行しています。ニューズレターに投稿したい記事などがございましたら、「情報交換・交流サイト」より情報提供をお願い致します。
バックナンバーを読む

ニュースメール(週2回発行)

 JRRNでは、週1回、JRRN会員を対象に国内外の河川再生に関するニュースをメール配信しています。JRRN会員からのお知らせもPR可能ですので、ご希望がございましたらinfo@a-rr.netまでご連絡ください。
 
バックナンバーを読む

JRRN事務局


〒104-0033 東京都中央区新川1丁目17番24号 新川中央ビル7階
財団法人リバーフロント整備センター内
電話: 03-6228-3862  Fax: 03-3523-0640  e-mail: info@a-rr.net

◆事務局長    佐合純造
◆事務局構成員  伊藤将文・木村達司・後藤勝洋・和田彰 (五十音順)


figure2_management




運営方針・個人情報保護方針